都市圏に住んでる人が『田舎暮らし』したいのなら、地方都市にしたほうがいいよというお話

『田舎に住もう』とか『都会ぐらしに疲れたら』なんていう言葉で過疎が顕著な田舎暮らしをすすめるような動きがあったりしますね。
そういう動きはいっこうに構いませんし、人口の一極集中は大問題だと思うのでどんどんやれと思うのですが、ちょっと夢見がちなのも多いのでほどほどにしとこうというお話です。

目次

当たり前だが広告はいいところしか言わないうえに、受け入れ体制ができていない

広告なので当たり前ですが、田舎に住む上でのいいところしか言いません。しかもその広告にGoサインを出しているのは、田舎の人なので、都会の人がなにを不便に思うかなど考慮には入っていないのです。

こういう田舎の特長の一つとして、都会の人に合わせる気がないという部分が垣間見られます。移住してくる人はお客さんでしか無く、精神的な受け入れ体制ができていない場合がほとんどです。
「郷に入っては郷に従え」という言葉もありますが、メリットだけ並べた広告で夢をみてしまうのはやめましょう。

地方の中核都市は、意外と人の出入りが多く新しく人が入ってくることに慣れています。こういう都市の場合田舎暮らし的な広告をうっていない場合が多いので、自分で見繕う必要はありますが。

予想以上に交通の便が悪い

一部の都市を除き車社会です。公共交通機関もありますが、都市圏にいた人がそれをベースに生活を考えるのは難しいかと思います。
そじて、いざ都市圏に出向こうと思った時に困るのが駐車場です。新幹線駅の周りには駐車場が有りますが長期間止めておくには適しません。

道が広いわけでもないので、細かい渋滞にイライラすることもあるかもしれません。思ったほど、ゆとりを持ってスローな時間を愉しむのは難しいです。

仕事がない

これが一番厳しい問題ですが、地方には仕事がありません。厳密に言えば有りますが、都市圏にいた人が希望するような仕事はほぼ皆無だと思ったほうがいいでしょう。

新しく何か始めるにしても、支援体制はなく、ビジネスに閉鎖的なことが多いので結局都市圏の企業との取引になると思われます。そうなると移動費もバカにならないうえ、成功するかどうか博打になるため、覚悟が必要です。

逆に言えば、地方でも全国相手にビジネスするくらいの覚悟があれば、どこに住んでも問題はないかなとは思います。

子どもがのびのび育つかと思ったら大間違い

確かに自然環境は良いです。緑も多く都会では味わうことができない自然の中で学ぶことができるのは人格形成にいい方に働くこともあるでしょう。
とはいえ、ある程度の年齢になるといろんな弊害が出てきます。

インターネットの普及により情報の伝達スピードが圧倒的に上がっています。悪いことではないのですが、それが原因で田舎をコンプレックスに感じるようになることも多いわけです。

また、地方と都市圏には教育水準に圧倒的な格差があります。私立公立の選択肢が少なく、いわゆる進学校も多くはないため、都市圏に住む同い年の子どもと格差が生まれる状態になっています。

なにを子どものためと思うかは親次第ですが、子どもの選択肢を増やしたいのであればある程度の地方都市でないと厳しいかと思います。

まとめ

デメリットを並べましたが、自然の中で生活できるというのは非常に良いことだと思います。地方の中核都市でも十分に自然はあるので、生きていくことを考えればそのへんにとどめておいたほうが身のためだと思います。

まぁ一極集中になってしまっている今の人口分布は異常なので、騙されてでもどんどん田舎に憧れて来てくれてもいいんですけどね。
書いてる人も田舎暮らしですし。なんとでもなりますよええ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

主にWordPressでの開発やサーバーの構築や管理なんかをやっているWordPressのプロ・専門家。
静岡 WordPress Meetup 共同オーガナイザーなどWordPressコミュニティにも参加中。

目次