うつ病最盛期の時にしたこと

昔の会社でエンジニアやってる時に心を病みまして、抑うつ状態が長期間続いていたことがあります。やらなければならないことはわかっているんだけど何もできない状態です。
こわいです。ほんとに。頭も働かないので正常な判断なんてできるわけ無い状態です。

そんな頃にしていたこと、考えていたことをまとめておこうかと思います。

目次

仕事をやめる

仕事にも行けなくなるわけです。当たり前ですが。その頃の私は転職して1年未満でした。今思えば転職のストレスが最大の原因だったのでしょう。無茶振りな仕事を任され、誰にも聞けず、時間だけが過ぎていくというような感じ。
転職したばかりで人間関係もなく、職場の空気もお世辞にもいいとは言えなかったためストレスは貯まる一方でした。

心を病んでからも特に理解はないため、もう辞めるしかなかったですね。ただ、辞めずにいてもどうしようもなかったと思うので、辞めて正解だったと思います。
心療内科に行って診察してもらい、薬と診断書をもらっていても、特に理解はされなかったので、まぁそういうところだったということです。

未練を持つ

仕事をやめると社会性が失われるので、本当にいろんなことがどうでも良くなります。部屋の中を意味もなく歩きまわったりぼーっと座っている時間が長いわけです。
食事をしても美味しいという気持ちにはならないし、別に食べなくてもいいかという気分になります。

なんとか治したいという気持ちはあるので、なにかやろうとするわけですが実際に行動に移せるのはごくわずか。その中でやったことがネットラジオを流すことでした。テレビはダメでした。
ネットラジオだと時間に縛られずに聞くことができるし週ごとに配信するものが多く、「とりあえず来週のこれを聴くまではどうにか生きていよう」というちっちゃな目標を立てることができました。未練というと違うかもしれませんが、自分の中で目安を作れたのは良かったと思います。

その状態で数ヶ月いましたね。会社から離れたことでその分のストレスはなくなりましたが、この状態じゃダメだという焦燥感がストレスになるような状態でした。
それでも、なにか新しいことをしたほうがいいかもしれないと思えるようになっていきました。

ちなみに、そのラジオを楽しめるようになったのは先のお話です。

植物を育てる

これも未練を持つのと同じですね。とりあえず毎日何かしなければならないことを作ったわけです。日光を浴びるのも大事ということだったので、植物を育てることにしました。
達成感があるモノのほうがいいんじゃないかと友人に言われたので、野菜(枝豆)を100均で道具を揃えて植えました。

毎日お世話をして、収穫できた時はちょっと心も回復してきていたのもあって嬉しかったですね。

ブログを書く

何を思ったか、何を考えたかとりあえず文章に書こうと思い、ブログを書き始めました。これも毎日思いついた時に書こうと決めてましたね。
もうアカウントはないですがアメブロで書いてました。簡単に始められるのはこういう時にありがたいわけです。

その頃書いたものはもうありませんが、毎日書くことで頭を整理することができたんじゃないかなと思います。

一人暮らしを辞める

ちょっと回復してくると社会性を取り戻そうと動けるようになりますが、治ったわけではないので転職活動もうまくいくはずがありません。
不安しか無いですからね。

このまま続けていてもダメだとおもい、一人暮らしを辞め実家に戻りました。家族の理解があって本当に良かったと思います。
家族と住むと、時間になったらご飯が用意してくれるので食べないということは少なくなりました。食べたいという積極的な気持ちはなくても、せっかく用意してくれたものを食べずにいることのほうが申し訳なくて、きっちり食べるようにしてました。これ以上心配も掛けたくなかったですし。

通院ができるところに転院も行い、じっくり治していけるようになりました。やっぱり焦燥感はありますが、それでも一人でいるよりは良かったと思います。

まとめ

そんなこんなで、塾で講師したりエンジニアに戻ったりで現在にいたるわけですが、今のように仕事ができるようにあってよかったと思います。
引きこもりなことには変わりないですが、エンジニアとしてそれなりに技術もつけることができましたし、オープンソースのコミュニティに参加することでコミュニケーションもとれるようになってきました。

今は薬も飲んでいません。ただ、治ったとは思っていないです。心が病気な自分を受け入れて、どうすれば仕事をすることができるのかを考えて続けているという感じです。またいつ突然同じ状況に陥るかもわからないので、出来る限りストレスのたまらない環境を作るようにしています。

頭が働いていない状態だったのでもしかしたら記憶違いを起こしていたり齟齬が生じているかもしれませんが、今思い出せるのはこんなことくらいです。
これはあくまで、一例に過ぎないですが誰かの参考になればいいかなと思います。

最後に、
「助ける?そりゃ無理だ。君が勝手に一人で助かるだけだよ。お嬢ちゃん」
という忍野さんの言葉をつけておきます。

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この記事を書いた人

主にWordPressでの開発やサーバーの構築や管理なんかをやっているWordPressのプロ・専門家。
静岡 WordPress Meetup 共同オーガナイザーなどWordPressコミュニティにも参加中。

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