WordPressで作っても制作費は安くなりませんよ。安くなるのは更新にかかる費用です。

Web制作やってると、予算が明らかに桁間違ってる案件とかあるわけです。
WordPress使えば安く制作できるという間違った知識が蔓延してしまっているのですよ。クラウドソーシングが盛んに利用されていることで単価が下がってしまっているのもあるんですけど。

目次

そもそもWeb制作って何にお金がかかるの

ほぼすべての費用は技術費(人件費)です。ということは、費用をケチればケチるほど対応する人員が減るわけですねー。そうするとできることも減ってくるわけです。あたりまえですね。
一人ですべてを制作できる人もいますが、大体の場合は分業します。規模にもよりますが、関わるのは以下の4職種になります。

  • ディレクター
  • サーバーエンジニア
  • プログラマー
  • デザイナー
  • コーダー

Webサイトが複雑になればなるほど、これらの人員が必要になってくるわけですね。

1ヶ月でリリースする場合、これらの人を1ヶ月拘束する必要があるわけです。もちろん作業側も複数の案件を抱えているわけなので厳密に拘束しているわけではありませんが、同数の正社員を1ヶ月拘束するのと同じだけの金額がかかると考えておくといいかもしれません。
実際にはそこまでかかりませんが、リリース日が確定している急ぎの案件の場合はこのくらい覚悟しておかないと痛い目を見ます。

更新するにもお金がかかる

Webサイトを更新する場合、HTMLやCSSの知識が必要になります。普通の会社ではサイトに合わせてHTMLやCSSでページを作れる人がいないため、制作会社に依頼することになるわけです。
更新が頻繁であればあるほど、費用がかかってきます。ニュースを1ページ追加するだけでも10,000円以上かかるのが相場ですね。
週2回更新を行うだけで、80,000円ですから維持するのも大変です。

この部分をブログにしてしまって、アメブロやはてなブログなどのブログサービスを利用している場合もありますが、利用規約の問題で削除されてしまっても文句は言えないため避けるのが懸命ですね。
また、更新を全く行わないという方法もありますが、Googleさんは「ただのパンフレットサイトに用はありません」と言わんばかりに検索順位を下げてくれます。

WordPressを使うと何が変わる

WordPressを利用する場合も上に書いたような制作費がかかります。これに加えて、WordPress独自の関数やお作法を知っているということでの技術費が加算される場合もあるため、むしろ一般的なHTMLで組まれたサイトよりも制作費が上がる場合も多いです。

ただし、更新が非常に楽になります。ブログを更新するのと同じ感覚でWebサイトにページを追加できるため、制作会社に依頼する必要がありません。いくら更新してもそこにはお金がかからないのです。
これがWordPressを始めとするCMSでWebサイトを作る意義になります。

WordPressがわかってない制作者・会社に依頼すると、更新することを考えずにデザイン作っちゃって大変なことになることがしばしばありますが、それはうまく見極めてくださいね。
運用すること更新することを大前提として、作ってくれるとこが正解です。

WordPressを使った上で安くするには

安くする方法もあります。WordPressには公式ディレクトリにデザインテーマが山ほどあります。それをベースにWebサイトを整えてもらうという作業であれば、50,000円程度でWordPressのWebサイトを作ってもらうことが可能です。
当たり前ですが、デザインや機能にこだわることはできないのです。

世にある格安ホームページはこの形態がほとんどですね。自分だけのオリジナルデザインを求めるのであれば、それ相応の制作費をかけましょう。

まとめ

Web制作は安くないです。更新や保守のことも考えると一定金額コストとして掛かって来るので、ご利用は計画的に。
なんでもかんでもWordPressにするのではなく、担当する人が持っているリソースや知識量を加味したうえで、企画を立てましょう。それもわからない場合は製作会社に相談しましょう。

よほど悪徳のところじゃない限り、状況に合わせたWebサイトの提案をしてくれるはずです。
ちなみに、相談や提案を作成してもらうのにもコストはかかる場合がありますよ。設計図作ってもらって無料というわけにもいかないでしょ。

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この記事を書いた人

主にWordPressでの開発やサーバーの構築や管理なんかをやっているWordPressのプロ・専門家。
静岡 WordPress Meetup 共同オーガナイザーなどWordPressコミュニティにも参加中。

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