キュレーションメディアの価値と運営の責任

話題になっていますね。キュレーションメディア。
医療・健康分野でいい加減なことをしたメディアが発端で、大手の運営しているキュレーションメディアが軒並み記事削除や非公開に追い込まれているわけです。

Web業界にいるものとしては、「やっとか」という気持ちが強いですね。前々からパクリだの無断引用だのアレコレして批判を受けていたわけですが、運営が大手過ぎてみんな泣き寝入りしていたわけです。

情報をまとめているサイトなので、通常のブログや個々の企業のオウンドメディアに比べればSEOに強いのは明らかなわけで、数の暴力で元記事よりも上位に表示させるようにしていたというひどい話。

というわけで、キュレーションメディアについてつらつらと書いておこうかと思います。

目次

そもそもキュレーションメディアとは

そもそもキュレーションメディアってなんなんでしょうね。
キュレーションの大本はCuratorから来ているわけで、博物館や図書館の館長とか学芸員のことを指しているわけです。

そのままの意味を使ってメディアとするならば、キュレーターが1つのテーマに基づいてコンテンツを収集し、整理し、訪問者に提供するということになりますね。
まぁ間違っていない気がします。

ここでのポイントはキュレーターが収集・整理を行うというところですね。
見せ方もキュレーターの管轄なわけで、当たり前ですが運営の責任はキュレーターが持つことになります。

訪問者としては自分の興味のあるコンテンツがまとまっていて、自由に閲覧することができるわけで非常に便利なわけです。
こんな感じなものが「キュレーションメディア」というものなのでしょう。

何が問題なのか

今回問題になったメディアは何が悪かったのでしょう。
キュレーションメディアというもの自体に問題があるようには思えません。

では、何が問題だったのか。
それは運営のコンテンツ収集方法と責任の所在にあります。

それぞれの問題点を考えてみます。

コンテンツの収集方法

今回問題になったメディアはクラウドソーシングを利用し、いわば野良のライターにコンテンツを安価に大量に作成させていたという共通点があります。
その他にも、ユーザーにコンテンツを投稿させる形で収集しているサイトもあります。

そして、校閲をほぼ行わず、そのままの形で掲載するような運営を行っていたわけです。

こんな感じの運営方法ですから、オリジナルのコンテンツが集まるわけもなく、インターネットのどこかにあるコンテンツを適当に持ってくる形になるわけです。
しかも、若干リライトをかけるなどしてごまかすのを推奨していたということもあったようです。

もちろん権利関係はガバガバです。

責任の所在

では、責任の所在はどこにあったのでしょうか。
本来はメディアに掲載をしている運営者がコンテンツ内容に対する責任を持つはずなのですが、問題になっているメディアはその責任をライター(投稿者)に負わせています。

これにより、パクリ内容や裏付けのない適当なコンテンツであっても、ライター(投稿者)が悪くサイト全体に問題はないという認識だったわけです。
ライターに対して権利に関しての異議申し立てをかけようにも、メディア運営からはライターの個人情報の開示はできないと突っぱねられるという状況。

度々問題になっても、これを理由にのらりくらりとかわしていたんですね。

いままで運営できていた事自体が驚きですが、このような運営の流れでコンテンツを食い物にしていたということです。

まとめ

簡単に問題点をまとめてみましたがひどいもんですな。
ちなみにこの問題をGoogleに対応しろとか行ってる輩もいるようですが、それは無理な話です。

GoogleはAIなどを利用していたとしてもあくまで機械的なアルゴリズムで検索結果を表示させているにすぎません。アルゴリズムを改修することはあっても、個々の事象に対応するようなことをするわけがないのです。

Web業界的にはこういうアルゴリズムを悪用する輩を排除するような自浄作用が求められているのでしょうねぇ。
とはいえ、行き過ぎた規制も問題なわけなので、困ったものです。

ここまで大きなことになったから手が出てきたものの、パクツイやイラストパクリなどなどはありとあらゆるところで起きていますから、対岸の火事ではなく、Webでやっていいことと悪いことの区別くらい付けられるようにしていかなきゃならんのでしょうなぁ。

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この記事を書いた人

主にWordPressでの開発やサーバーの構築や管理なんかをやっているWordPressのプロ・専門家。
静岡 WordPress Meetup 共同オーガナイザーなどWordPressコミュニティにも参加中。

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