いやー。なんか某PCショップの騒ぎが大変そうですねぇ。色んな意見が飛び交っておりますが、実際のところどうなのか微妙なところです。
ひとつひとつのサービス自体は高いものではないし、契約解除料も商品代金の一括支払い分ということらしいので、対応的にも問題はない感じがするんですよ。
まぁ高齢の方にあーだこーだ言って、いろんなサービスを付加させてしまったのは真摯的ではなかったかもしれないですが、契約する側も気をつけていればよかっただけなのですわ。よくわからないから勧められるままに契約してしまうなんてことは、高齢だろうがなんだろうが存在するわけなので、よくわからなかったら契約しないというように決めておくことも大事ですね。
さて、今回のアレは双方に問題ありそうなので、その人たちで解決してもらえばいいわけなんですが、批判意見の中に「こんなことくらいで高いわ」とか「ぼったくりだろ」みたいな話が多く見られるのがやばいなと。
独居老人のパソコンのサポートを行うのに10,000円以下という料金、1ヶ月でどのくらいの時間をみこんでいるのかわかりませんが「なんにもしていないのに壊れた」を対応するわけなので、そんなに高いとは思えないですねー。
こういうのの延長線上にアニメーターの低賃金問題やWeb業界のやっすい予算問題があるわけですねー。マジ勘弁。
知的労働の料金はほとんど人件費
タイトルのとおりなのですが、クリエイティブなお仕事は知識と時間をお金に変えているわけです。WordPressにまつわるお金の話は前に書いたので、そこ読むよろし。
人件費なので、「安い＝時間をかけない」になるはずなんですが、要求はいっぱいくるんですよね。追加料金かかるというと、ここでも「こんなことくらいで高いわ」とか言われるわけです。
「すぐできるじゃん」みたいなのもよく言われますが、その作業をすぐできるようになるには知識と経験が必要なわけですよ。そこになんにも価値がないと言っているんですねー。ひどい。
こういう感じなので、ワープワ増えるのも当たり前ですよね。
供給が多いわけでもない
供給過多になれば料金は下がるんですが、そんなに多いわけじゃないんですよねー。
フリーランスが増えていることで多くなっているような感じがありますが、結局要件を満たすことができず炎上みたいな案件を見たことがいくつかあったりなかったり・・・
質より価格と言いつつ質を求めて炎上という・・・こわいですねー。
正直なところ、「やすかろう悪かろう」が多く見られるのでクラウドソーシングでフリーランスにお願いする場合は気をつけてね。
企業が求める質を供給できるところはそんなに多くないのですよ。炎上案件にしたくなければお金をきっちり払ってでも、最初からきっちり技術力がある会社に任せるべきなのです。
このままいくと
クリエイティブなサービスの低賃金問題がこのまま続くとどうなるか。
若い人がクリエイティブな仕事に未来を感じられなくなるわけですよ。ますます日本が後進国になっていきますねー。
イノベーションを起こせとかちゃんちゃらおかしい。夢の職業でないとイノベーションなんて起きるわけないんですよ。そこに才能が集まらないのだから。
製造業は人口の多い新興国にどんどん持って行かれるわけなので、どうしようもなくなってくるんですな。
すでに若者もお金持ってない国になっているので、先進国とも言えない感じになってますけどね。
まとめ
知的労働の価値をきっちり見なおして、出すとこ出すような空気を作っていかないと国全体の問題にもなりかねないわけですわ。
せめて、要件通りに進めたければ値切るのはやめましょ。
知識がお金になる国じゃないと、競争力がどんどん落ちていきますよ。若い人勉強もしなくなっちゃうし。
出る杭を打つのもやめたほうがいいんですけど、まぁそれは別の話かな。
