最近ホント増えてきましたが、単一のサービスに依存した収益方法で生計を立てている人。
あぶないなーと思って遠くから見てたりします。
しっかりしたお金の感覚を持っている人は、リスクを分散すべく別のサービスや独自のプラットフォームを利用していたりします。
まぁ別に知ったこっちゃないのですが、サービス側が悪いだの補填しろだの言う輩もいるようなので、ちょっと書いておく感じです。
具体的にどういう人たちか
いろんなサービスにぶら下がっている人はいっぱいいますが、気になる3つを例にして、危ないにおいを感じてみましょう。
Youtuber
Youtubeに動画をアップしてそこに広告を掲載し、その広告料で収益を上げる人たちのことです。
少し前に広告料の変動があり阿鼻叫喚を垣間見ることができました。
広告料変動以前は1PVあたり0.1円以上の広告料が入っていたそうでが、現在は1PVあたり0.1円〜0.02円くらいと言われています。
広告の内容にもよりますが、その実はわかりません。
1ヶ月で100万PVの動画をアップしたとすると、以前は10万円以上の収益があったものが現在は2万円になってしまうということも普通にあります。
子どもが成りたい職業にYoutuberが入ってくるなど人気の職業とみられていますが、目指す人が多くなるとそれだけ多くの動画に広告が入ることになるため、1PVあたりの収益は減っていくことが予想されます。
しかも、数多くの動画が毎日アップされる中で、100万PVを超えるような動画を定期的にアップすることができるかどうかは本人の努力以外に運やマーケティングのようなものも必要になります。
うまくマーケティングができないと、PVを集めるためにどんどん過激な方向に行き、治安を維持する行政機関のご厄介になってしまう例も少なくありません。
YoutubeというサービスはGoogleが運営である以上、当分なくなることはないと思われますが、収益の柱をここにするのは危険な香りがします。
なお、Googleは収益にならないと決めたサービスは容赦なく無きものにすることもお忘れなく。
はてなブロガー
多くのブロガーの拠り所になっているはてなブログですが、なにやら大変な感じなようです。
「Google Chrome」や「firefox」がHTTPSに対応していないサイトで安全ではないと表示するようになり、検索のランキングシグナルにも影響するということなのでHTTPS化が待たれていました。これもサービスに依存しているがゆえの問題点なわけですが、以下のように実装が発表されたことでまたざわざわしているようです。
http://staff.hatenablog.com/entry/2017/09/25/143000
これまで、Webの技術とかそういうものを考えずにブログを書くことだけに集中していた人たちは、混在コンテンツの対応で四苦八苦することになるでしょう。
これ以外にも、いろいろと懸念材料はあります。
まずはドメインの問題。以前ライブドアブログのドメインが一斉に検索からブロックされたことがあります。
Googleはドメイン単位でコンテンツの認識をしているため、同じサービスを利用している同じドメイン下のブログが悪意のあるコンテンツを掲載していた場合、その影響が関係ないブログにも影響を与えたりします。
現在は精度が上がりそこまで影響はなくなっているということらしいですが、もし今後何らかの施策によりブロックされてしまうことも無いとは言えませんし、ドメイン単位での影響は少なくないと言えるかと思われます。
次に別の環境に移行できない問題があります。
はてなブログはブログを書くことに特化され、はてなブックマークの力もありPVが伸びやすいと言われています。
ここでそれなりのPVを稼げるようになったブログがWordPressに移行するケースも少なくないようです。
独自ドメインではないブログは言わずもがな、独自ドメインだったブログも移行後PVが伸び悩むことが多く、はてなブログに戻るなんていうケースが非常に多く見受けられます。
完全にPVがサービス依存していたため、こういうことに陥っているわけです。
たまーに、「ブロガーとして生きていく」とはてなブログの中で叫んでいるブログがあったりしますが、こわいなーと生暖かく見守るようにしています。
ニコニコチャンネル
私は割とよく見ているニコ生ですが、世間的には斜陽で競合のサービスに会員をどんどん奪われていっている模様です。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/10/news088.html
わたしのようなおっさんが今や主な利用者だと思うのですが、ニコニコ運営は若い人への未練を捨てきれないようでとり込もうとしているようですが、なんかずれているのでちょっと無理っぽいのが現状です。
そうなってくるとチャンネルでお金を稼いでいる人は別の道も模索します。
ニコニコを収益の柱にしている方はわりと諦めている感があるので、別のサービスにも同時配信のような形で動画や生放送を配信していることが増え、また、企業のチャンネルはニコニコ動画を利用しないこともふえてきたため、いつ転覆するかわからない船に乗っている感じになっています。
近々アップデートがありサーバの増強やシステムの刷新が行われるそうですが、その状況によっては大幅な会員の減少に繋がることでしょう。
そうなってくるといよいよ、ニコニコの収益の要であるコンテンツクリエイターがこぞって別のサービスに移動することになり、それを追っかけてユーザも移ることになり、一時代の終焉を見ることができるかもしれません。
もう崖っぷちだったりするのですが、さてどうなりますか。
じゃあどうすればいいのか
ニコニコの紹介のところにもあるように、複数の媒体を利用することが望ましいでしょう。
ブログや映像コンテンツは浮き沈みが激しいため、ひとつの柱に頼ること自体が危険です。媒体を分け、複数運営を行うことで最悪の事態を回避することはできます。
あとは、勝ち逃げするくらいです。
今のうちに稼げるだけ稼いでしまって、あとは資産運用なりなんなりで悠々自適に生きていくだけにするとか。そんな感じです。
まとめ
普通の企業は収益の柱になるサービスをいくつも用意してリスクヘッジを行っていたりします。
最近の人気のコンテンツクリエイター的な収益はこのあたりを考えていないケースが多く、見ていてヒヤヒヤします。
それでも楽しければ良かったりしますが、得てして収益がかかってくると楽しめないものになっていってしまうわけです。
仕事やめずにできる範囲でやればいいし、仕事をやめてまでその道で行こうと思うのならリスクヘッジはしっかりしましょうねっていうだけのお話でした。
まぁ自分には無縁な話なので、誰が没落しようと栄華を極めようとご勝手にと言う感じではあります。
(いいお値段でお仕事くれるなら話は別)